RM 07-01 カラーセラミックスの3つのバリエーションは、色彩、形、素材のコントラストによって、楽しさと軽快さを表現するよう良く考え抜かれており、すべての観点から現代的な時計です。時計製造文化への真の敬意、最先端素材への革新的なアプローチ、そして傑出した技術力により、このコレクションは従来の時計デザインとは決定的に一線を画するのです。
自社製のキャリバー CRMA2の真髄は、精巧なスケルトン仕上げの自動巻きムーブメントです。
- 時・分表示、可変慣性モーメントローター
- パワーリザーブ:約50時間(± 10%)
- サイズ:45.66 mm x 31.40 mm x 11.85 mm
地板では素材にマイクロブラスト加工とエレクトロプラズマ処理を施したグレード5チタンを使用したため、優れた剛性が得られるとともに、表面を完全に平らに仕上げることができました。これにより、輪列の極めてスムーズな動作を確保します。 またブリッジも、マイクロブラスト加工とエレクトロプラズマ処理を施したグレード5チタン製です。
スケルトン加工を施した地板とブリッジは、個々に徹底した検証テストを経て、最高の強度条件を満たしています。
この可変慣性モーメントローターは、ゼンマイの巻き戻しをユーザーの使用環境に合わせて設定できることから、キャリバーに搭載されました。 スプラインネジで固定することができる、2つのウェイトの調整により設定が変更されます。 2つのウェイトが互いに近づくとムーブメントの慣性が上がり、香箱はより速く巻き上がります。 ウェイトがローターの先端に位置すると慣性が下がり、香箱はゆっくりと巻き上がります。
ローターの技術仕様
・5Nレッドゴールド製で重量をもたせた外側の外周エッジとエッジリング
・重金属製のウェイト
・セラミックス製ボールベアリング
・セラミックス製ボールベアリングを使用した自動巻きシステムOneWay®
・両方向巻き上げ方式
ギヨシェは、16世紀に起源を持つ装飾技法です。伝統に則り手回し旋盤で切り出された1本1本の線が、交差したり重なったりして、グラフィカルなモチーフを作り出します。この技術の専門職人は、その技術の達人とみなされるまでに何十年も訓練を積みます。
リシャール・ミルのクリエイティブ&開発ディレクターであるセシル・ゲナは、クラシックなスタイルの時計に見られるこの技術をリシャール・ミルの時計に取り入れ、ユニークでフレッシュなエネルギーを与えたいと考えました。RM 07-01 カラーセラミックスは、何世紀にもわたって受け継がれてきたこの技術を、既成概念にとらわれないリシャール・ミルならではの独創的な方法で表現しています。
ムーブメントの特徴
ムーブメント直径:29.90 mm×22.00 mm
厚さ:4.92 mm
石数:25
テンプ:CuBe(ベリリウム銅)製、4アーム型、4個の調整ネジ、慣性モーメント 7.5 mg•cm2、リフトアングル 50º
振動数:28,800振動/時(4 Hz)
ヒゲゼンマイ:AK3
耐震装置:インカブロック 908.22.211.100(透明)
ガンギ車の受石:ルビフィックス(透明)
ケース
このコレクションは、ブラッシュピンク、ラベンダー、パウダーブルーの3色の夏らしいセラミック・カラーで展開され、時計に散りばめられた他の色調とのエレガントなコントラストをなしています
TZP(正方晶ジルコニア多結晶)は、95%以上のジルコニア(ZrO2)で構成された生体適合性セラミックです。その特性には、約6 g / cm < sup>3< / sup>の低密度に関連した優れた腐食耐性、擦傷防止を備える硬度(1,400ビッカース)、サファイアを超える堅牢性といった特性を備えています。併せて約6g/cm3という理想的な低い比重も持ちます。サブミクロン単位の粒径が表面に魅力的なマット効果を与えています。
ベゼルの複雑なフォルムを作り出すには、長時間かつ困難な機械加工とダイヤモンド工具を使った研磨工程が必要です。
ミドルケースはマイクロブラスト仕上げのホワイトゴールド製で、ピラーは手作業で研磨されています。また、3つのパーツから成るケースは、2つのニトリルOリングシールによって50m防水が保証されています。ケースは、12本のグレード5チタン製スプラインネジと、耐摩耗性に優れた316Lステンレススティール製ワッシャーで組み立てられています。
仕上げ
・マイクロブラスト加工を施した面取り部分
・マイクロブラスト加工を施した切削部分
・マイクロブラスト加工を施したくり型面
・地板とブリッジにエレクトロプラズマ処理
・サテン仕上げの表面
・手作業によるポリッシュ仕上げが施された面取り部分
・手作業によるポリッシュ仕上げのくり形面
・艶出し加工を施した部分
・ダイヤモンドツールによる凹面面取り
・ダイヤモンドで研磨した角
・サーキュラー仕上げの表面
・ロジウムメッキ加工(歯をカットする前)
その他の特徴
この香箱は以下の長所を備えています:
・主ゼンマイの周期的な張り付き現象を大幅に減少させ、性能を高めます。
・パワーリザーブ、性能、均一性の理想的な比率を採用、主ゼンマイは優れた三角曲線を有しています。
この時計では、ムーブメント全体を通じて動力を伝達する主要機構である輪列に、特別な歯車歯形が採用されています。 リシャール・ミルの自社製キャリバーのために特別に開発された歯車は、20°の圧力角を採用しています。 この機構では、温度変化や通常の使用によって各歯車の軸間に生じうるズレが補正され、テンワへのトルク伝達効率を高めて、優れた計時特性をもたらします。
これにより、組み立ての際にネジの締め付けトルクを最適に制御することができます。 組み立てや分解時にほとんど影響を受けないため、理想的な経年変化が保証されています。