アフターケアには多くのステップが含まれ、時計職人のあらゆる専門知識を要します。費用はタイムピースの複雑さにより大きく異なります。ドロップダウンメニューで時計のメンテナンス料金をご確認ください。
お客様のリシャール・ミルの時計は複雑な精密機械です。設計・製造には最先端の時計製造技術と素材が用いられており、組立と調整は熟練の時計職人が行っています。
全ての時計が手作業によって仕上げと組立が施されており、「高級時計製造」の文化が反映されています。
他に類を見ない「3+2」保証サービスのコンセプト
時計は精密機械であり、スポーツカーの様なハイレベルな機械と同様のケアを施す必要があります。走行距離を重ねるに伴い、高級自動車には必ず修理点検が行われているように、時計も経年により内部のオイル交換が必要となり、機械の劣化や摩耗の度合をチェックしなければなりません。
創り出すタイムピースの品質と寿命に徹底したこだわりを持つリシャール・ミルは、「3+2」保証というコンセプトによる、時計業界では他に類を見ない修理点検サービスを創設しました。
リシャール・ミル ウォッチのオーナーは、購入から3年以内は無料で修理点検を受けることができ、さらに、保証期間が正式に2年間延長されます。この「3+2」システムでは、時計が最初の3年間内に適切な修理点検を受けていれば、併せて5年間の保証期間が適用されます。
保証書類
リシャール・ミルすべてのタイムピースには、レ・ブルルー(スイス)に在る自社マニュファクチュールで発行された偽造防止用ホログラムシールを表面に貼った、独自の保証書が付属しています。また、保証書にはリシャール・ミルの正規店や正規代理店のスタッフがご購入時にお名前と日付を追記いたします。
お客様の保証書フォルダー内には、時計のご購入と同時に有効化されるアクティベーション保証カードが付属します。
このカードには時計のシリアル番号と連動しており、お客様のタイムピースに関する情報が詳細に記録されていきます(購入日、修理点検、保証)。アフターサービスの際には必ずこのカードと保証書の原本を提示してください。
保証の免責
ケースや文字盤に貴石をセットしたり、既存のケースを低品質のサファイアクリスタルケースに取り替えたりし、リシャール・ミルの時計を改造する第三者が現在増え続けています。リシャール・ミルのネットワーク外で作業・メンテナンスが行われた場合、保証は完全に無効となります。
承認を得ていない時計職人がベゼルはもとよりダイヤルを分解するだけで、時計のムーブメントや信頼性、そして防水性能に修復不可能なダメージが及びます。リシャール・ミルのストラップ交換でさえ大変難しいものです。時計の耐久性を保証するためには、ブランドの職人だけが使いこなせる特注スクリュードライバーに加え、厳格なトルク水準、そして特殊な防水性テストが必要とされるからです。
正規のケースを交換するためにサファイアクリスタル製の模造品が提案される場合がありますが、私たちの時計の価値を支える極めて厳格なデザインと機械の仕様が満たされていることは絶対にありません。こうして国外で製造されたケースは仕上がりが粗く、防水性能が完全に欠如している場合がほとんどです。さらには、ケース内のムーブメントを組み立てる際に深刻なダメージが生じてしまう恐れが高く、ほぼ確実にお手持ちのタイムピースの価値を損なってしまいます。
こうしたキャリバーを正規のケースにケーシングしても、アフターサービスや修理・点検の際に改造を隠すことはできません。リシャール・ミルの時計職人により、時計が以前に分解された形跡を直ちに把握、保証は無効となります。
こうした改造は、時計本体とその真正性を損なう恐れがあります。リシャール・ミルの時計への作業は、スイスにあるブランドの製造施設で十分にトレーニングを受けた専門時計職人の手で行われなければなりません。リシャール・ミル・アフターサービスでは、詳細に至るまで記録を取っており、各時計に施されたメンテナンスの履歴すべてを正確に記載しています。こうしたディテールへのこだわりを通じて、オーナーと各時計は保護されてるのです。
修理点検と注油
オイルはあらゆる機械の要となるものです。自動車のエンジンと同様、オイルがその役割を十分に果たすことができる期間は限られており、機械から出る摩耗粉の吸収力にも限界があります。
リシャール・ミルでは定期点検を3年毎に行っていただくようお勧めしています。時計が頻繁に水に浸かる場合には、防水性の点検を毎年行うように推奨しいたします。
メンテナンス・プログラム
お手持ちのリシャール・ミルの時計を正常な状態で永くお使い頂くためには、定期的なメンテナンスが不可欠です。お客様の時計がもつ性能や信頼性を維持するために、決められた時期や一定期間での、必要とするメンテナンスを行ってください。メンテナンスに必要な個々の作業は、時計の使用環境によって大きく異なることをご了承ください。
メンテナンスはケースのみの場合から、時計のムーブメントも対象になる場合まであります。フルメンテナンスが必要な場合、そのプロセスの内容は、以下のリストに記載される通りです。
タイムピースが自動巻きモデル、手巻きモデル、そしてトゥールビヨンのモデルかによって、実施されるプロセスが異なる点にご注意ください。
ほとんどのトゥールビヨンと自動巻きトゥールビヨンは自社内でメンテナンスを行いますが、一部のトゥールビヨンと複雑機構のメンテナンスに関しては、スイスのヌーシャテル州ル・ロックルに拠点を置くオーデマ ピゲ・ルノー エ パピ社で行われます。自動巻きかトゥールビヨンかを問わず、ケースの点検と研磨はすべて、スイスのレ・ブルルーにあるリシャール・ミルのケース工場で行われます。