キャリバー RM005
自動巻きムーブメント、時・分・秒表示、デイト表示、可変慣性モーメントローター
2004年、リシャール・ミルは瞬間切り替え式デイト表示を備えた初の自動巻き時計、RM 005を発表。
RM 005の製作に立ちはだかった大きな壁はチタン製地板の製作です。リシャール・ミルはこれを製造するための適切なツールに研究と投資を行わなければなりませんでした。課題は地板の設計だけでなくその製造方法にもあったのです。時計職人はムーブメントを組み立てる際にPVDコーティングを傷つけないよう細心の注意を払わねばなりません。歩留まり率が極めて低く骨の折れる挑戦でしたが、一切の妥協を排除した態度はブランドのアイデンティティの一部なのです。
このモデルは画期的な可変慣性モーメントローターを初めて搭載したモデルでもあり、この発明によって、ムーブメントの巻き上げ機構を使用者のライフスタイルに合わせて最適に調整できるようになりました。
特許を取得したこの機構はローターの慣性を変える仕組みをもち、腕や手の動きが少ない場合は巻き上げ効率を上げ、活動的なスポーツをする場合は巻き上げ効率を下げることが出来ます。