リシャール・ミルは、ジュネーブサロン 2013において、RM 58-01 トゥールビヨン ワールドタイマーを初公開しました。
世界を駆け巡る旅人たちのために設計されたRM 58-01は、そのマルチタイムゾーン機構の究極の使いやすさで強烈な印象を与えました。RM 58-01をデザインした際にリシャール・ミルが目標に掲げたのは、この複雑機構の使い方をできるだけ簡易化することでした。特に、プッシュボタンを使用せずに起動できるタイムゾーン機能の完成を目指しました。
RM 63-02 ワールド タイマーはその機能を踏襲し、自社製の自動巻きムーブメントの心臓部にワールドタイマー機能を搭載しました。
キャリバー CRMA4
自動巻きムーブメント、時・分表示、ビッグデイト、24時間表示のワールドタイマー
サテンブラッシュ仕上げとポリッシュ仕上げを施したグレード5チタンの回転式ベゼルは、RM 63-02におけるマスターピースの1つです。
回転式ベゼルは簡単に扱えるようにボールベアリングに取り付けられ、回転させるだけで任意のタイムゾーンを選択できます。現在地の都市名を12時位置に合わせると、RM 63-02が自動的に現地時間を表示するとともに、その他の23都市も24時間目盛りのベゼルで表示されます。ブルーとホワイトのディスクは、日中あるいは夜間の時間帯を見分けるのに役立ち、1時間ごとに自動修正を行います。
ムーブメントと直接連動する両方向回転ベゼルにより、縦方向のサテンブラッシュ仕上げおよびポリッシュ仕上げが施されたグレード5チタン製ケースに水深30mの防水性をもたらしています。
ムーブメントの設計者たちがRM 63-02の動力源として選んだのは自社製のキャリバー CRMA4でした。このキャリバーは、ほとんどのブリッジに使用されている素材と同じエレクトロ・プラズマ処理を施したグレード5チタン製の地板を基盤に組み立てられています。立体的な上部のブリッジには、ブラックロジウム加工とポリッシュ加工が施されたサーキュラーグレイン仕上げのジャーマンシルバーを採用し、丸型の隙間から輪列とワールドタイマー機構の動きが覗ける仕様になっています。
また、12時位置には2枚のスケルトン・ディスクで駆動するオーバーサイズデイト表示、そしてファンクション・セレクターを備えています。
前衛的なデザインと先進の時計技術が融合したRM 63-02は、リシャール・ミルの独創性の証です。