軽さと薄さ、そして人間工学の面から、RM 67-01は、スポーツウォッチのベースモデルとして理想的でした。ウォッチラインに改良を加えてアスリートに合わせた様々な特色を強調しました。ベゼルとケースの4つのエクステンションを持つ設計は、リシャール・ミルのスポーツウォッチを象徴するだけでなく、ケース構造の強化にも役立っています。
2種類のTPT®複合素材、グレード5チタン、そしてリシャール・ミルのストラップ史上最軽量を誇るエラスティックバンドのおかげで、RM 67-02の重量はわずか32グラムに抑えられています。
薄型で軽量、カラフルでエレガント、そしてアスリートに適したRM 67-02は、どんな状況でも使える腕時計です。前例を破り、さまざまなスポーツ分野に受け入れられるように、リシャール・ミルはこのモデルをデザインしました。こうした理由で、リシャール・ミルのパートナー数人は、それぞれの国の色を用いたRM 67-02を開発し、一連の設定でこの自動巻きキャリバーの能力を試しました。
RM 67-02 オートマティック エクストラフラット
スケルトン加工が施された自動巻きムーブメント、時・分表示
約50時間(± 10%)
グレード5チタンにブラックのDLC処理を施した地板は優れた剛性を発揮し、完全に平らな表面を実現。これにより、輪列の極めてスムーズな動作が可能になります。ブリッジもグレード5チタン製で、グレーのDLC処理を施しています。これらの部品はサテン仕上げ、マイクロブラスト仕上げ、手作業による面取りが施されています。
スケルトン加工を施した地板とブリッジは、個々に徹底した検証テストを経て、最高の強度条件を満たしています。
カーボンTPT®およびホワイトゴールドを用いたローターと、セラミックス製ボールベアリングを伴うOneWay®自動巻きシステムとを組み合わせることで、極めてフラットなスケルトン構造のムーブメントのコンパクトなサイズを保ったまま、香箱の効率の良い巻き上げが可能になります。タイトで引き締まったラインがこの時計のスポーティーな特徴を際立たせます。
ムーブメントの特徴
ムーブメント直径:28.40 mm×31.25 mm
厚さ:4.00 mm
石数:25
テンプ:CuBe(ベリリウム銅)製、4アーム型、4個の調整ネジ、慣性モーメント 7.5 mg•cm2、リフトアングル 50º
振動数:28,800振動/時(4 Hz)
ヒゲゼンマイ:AK3
耐震装置:インカブロック 908.22.211.100(透明)
ケース
RM 67-02のケースにはクオーツTPT®およびカーボンTPT®を採用しています。美しいダマスカス模様を描くこれらの素材は、分離したシリカ繊維とカーボン繊維から得られた平行繊維層で構成されています。
クオーツの繊維は、熱耐性、強度、電磁波に対する透過性を持つため、一般に高性能を必要とする用途に適用されます。厚さ45ミクロン以下の層状に並べられたこれらの繊維に、リシャール・ミルのために特別に開発された樹脂を浸み込ませます。これらの層は、さらに、各層ごとに繊維の角度を45度ずらしながら回転する自動ポジショニング装置を用いて重ねられます。6気圧の圧力下で120°Cまで加熱した後、リシャール・ミルのケース工場にてCNCマシンを用いて加工されます。カーボンTPT®も同じような行程で作られ、カーボン繊維が用いられます。
完成したケースには2つのニトリル製O-リングガスケットを使用、30mの防水機能を保証します。組み立てには12本のグレード5チタン製スプラインネジと、316Lステンレススティール製のワッシャーを使用しています。
ダイヤル
サテン仕上げや面取りを施した針とシャープなラインを備えたキャリバー CRMA7は、力強さをアクティブに表現します。ムーブメントのラインを反映するダイヤルは、厚さわずか1ミリの10分の4のチタンのシートから加工されています。ブラックDLCコーティングで処理され、さらに手作業でリシャール・ミルのパートナーの旗の色にペイントされます。
厚さ:0.40 mm
ストラップ
RM 67-02を身に着ける最高の喜びを味わえるように、リシャール・ミルはこの時計に新型ストラップを採用しました。
完全にシームレスで滑りにくいこのストラップは、伸縮性にすぐれ、一人ひとりの手首の形状にぴったりとフィットします。
仕上げ
・手作業によるポリッシュ仕上げが施された面取り部分
・マイクロブラスト加工を施した切削部分
・マイクロブラスト加工を施したくり型面
・グレーとブラックのDLC加工を施した地板とブリッジ
・サテン仕上げの表面
・手作業によるポリッシュ仕上げが施された面取り部分
・手作業によるポリッシュ仕上げが施された面取り部分
・手作業によるポリッシュ仕上げの係止部
・ダイヤモンドツールによる凹面面取り
・ダイヤモンドで研磨した角
・サーキュラー仕上げの表面
・ロジウムメッキ加工(歯をカットする前)
・歯の形状と性能を維持するため、加工後の処理は最低限に留める
その他の特徴
この香箱は以下の長所を備えています。
・主ゼンマイの周期的な張り付き現象を大幅に減少させ、性能を高めます。
・パワーリザーブ、性能、均一性の理想的な比率を採用、主ゼンマイは優れた三角曲線を有しています。
この時計では、ムーブメント全体を通じて動力を伝達する主要機構である輪列に、特別な歯車歯形が採用されています。リシャール・ミルの自社製キャリバーのために特別に開発された歯車は、20°の圧力角を採用しています。この機構では、温度変化や通常の使用によって各歯車の軸間に生じうるズレが補正され、テンワへのトルク伝達効率を高めて、優れた計時特性をもたらします。
これにより、組み立ての際にネジの締め付けトルクを最適に制御することができます。
組み立てや分解時にほとんど影響を受けないため、理想的な経年変化が保証されています。